2026年6月14日(日)、明治大学リバティタワーで受験しました

第31回の医療経営士2級試験は、2026年6月14日(日)に行われました。

昨日です。僕も受験してきました。

会場は、JR御茶ノ水駅近くの明治大学リバティタワーでした。巨大な建物で、最初に見たときは「都庁?」と思いました。

もちろん前泊です。

ホテルで11時まで勉強して、近くのサイゼリヤで昼ごはんを食べました。その後、会場近くのレンタルスペースの個室で最後の勉強をしました。2時間で2400円でした。

そこから本番に臨みました。

会場は大学の講義室です。机と椅子の間が狭く、正直つらかったです。それと、部屋に時計がなかったので驚きました。

受験する方は、腕時計を持っていった方がいいです。

FACT

医療経営士2級は、第1分野と第2分野に分かれています。

それぞれ50問、80分。

形式は五肢択一式のマークシートです。

1問あたりに使える時間は、単純計算で1分半ちょっとです。

公式テキストは中級(医療経営士2級の試験範囲)だけで全19巻あります。試験範囲は広いです。医療政策、診療報酬、財務、会計、人事、法務、組織論、広報、マーケティングなどが入ってきます。

もう1つ、興味深いFACTがあります。

試験問題はその場で回収されるのですが、試験終了後3か月で廃棄されるそうです。

日本医療経営実践協会ホームページの、『第31回「医療経営士2級」資格認定試験実施概要』を見て下さい。下の方に「今回の試験に使用し回収した試験問題は、試験終了後、3カ月で廃棄します」と記載されています。

今回も、問題は試験が終わったらマークシートと共に回収されました。

さらに、正確な文言ではありませんが、試験問題の内容を外部に出すことは、かなり厳しく禁じられているという趣旨の説明もありました。

医師国家試験や大学入試のように、過去問を何年分も並べて分析する戦い方はしにくい。

これは、医療経営士2級の大きな特徴だと思います。

本番の体感

僕はかなりハイペースで解いたつもりでした。

それでも、解答が終わったのは試験終了3分前くらいでした。

問題文をじっくり読んで、選択肢を比較して、その場で考えて答える。そういう解き方では、時間が足りません。

医療経営士2級で問われるのは、病院経営の能力そのものではありません。ここを勘違いしない方がいいと思います。

そんなものは、ペーパーテストでは測定できないからです。

問われるのは、医療経営に関する細かな最新の知識を、確実に記憶しているかどうかです。2026年度の診療報酬改定の内容についても、数問、出題されました。

そして、それを限られた時間の中でアウトプットできるかどうか。

難しい大学の入試問題にも似ています。

難しい大学の入試問題は、問題が難しいにもかかわらず、制限時間が短いのです。

つまり、

問題の難易度×試験時間。

その問題を解くには、与えられた時間が短い。

だから、ゆっくり考えれば解けるという状態では足りません。

反射的に知識を取り出せるところまで、準備しておく必要があります。

計算問題は2問出ました

今回、計算問題が2問出ました。

僕はこれを捨てました。

捨てて、適当にマークしました。

理由は単純です。

時間が足りないと判断したからです。

計算問題に数分使って、その結果として知識問題を落とすのは危ない。そう考えました。

ただし、これは正しい判断だったというより、準備不足の結果です。

僕は今回で3回目の医療経営士2級試験でした。

過去3回受けた経験から言えば、計算問題の山はだいたい2つだと思います。

1つは、損益分岐点。

もう1つは、平均在院日数を短縮したときに、あと何人の新入院患者が必要か、という問題です。

この2つは、きちんと対策しておくべきでした。

平均在院日数の問題は、実務に近いです。

平均在院日数を短縮すると、病床の回転は上がります。ただし、病床利用率を維持するには、その分だけ新入院患者を増やさなければいけません。

つまり、

「平均在院日数を短くしました」
「病床利用率は維持したいです」
「では、何人の新入院患者が必要ですか」

という問題です。

これは、単なる試験問題ではありません。

病院経営そのものです。

損益分岐点も同じです。

例えば、ダビンチを導入した。

何件の手術を行えば元が取れるのか。

これも病院の会議では常に検討される事項です。

固定費、変動費、収益、症例数。

ここを数字で見ないと、高額医療機器の導入は議論できません。

本番でやむなく計算問題を捨てる、という判断はあるかもしれません。

ただ、準備段階では、計算問題は取るという準備が必要です。

計算そのものは簡単です。要は、準備をしていたかどうかが問われます。

損益分岐点と、平均在院日数短縮に伴う新入院患者数の計算。

この2つは、手が動く状態にしておいた方がいいと思います。

予想問題集や直前対策講座について

過去のブログ記事やインスタ投稿で、僕は「予想問題集や直前対策講座から出る」という趣旨のことを書きました。

ただ、今回、自身3回目の医療経営士2級試験を受けた感想としては、

「そんなことも無い」

というのが正直なところです。

もちろん、予想問題集や直前対策講座が無意味ということではありません。

全体像をつかむ。
重要論点を知る。
制度や用語を整理する。
時間配分の練習をする。

そういう意味では役に立ちます。

でも、「ここから出る」と考えすぎるのは危ないです。

医療経営士2級は、もっと広いです。

そして、何より、細かいです。

直前対策講座で見た「論点」はそれなりに出ていましたが、基本的に、医療経営に関する「細かな知識」をどれだけ持っているかが問われる試験だと考えた方がよいです。

落ちてもノーダメージです

医療経営士2級に合格する人は、普通にすごいと思います。
範囲は広いですし、細かな知識が問われますし、時間の余裕もありません。

一方で、医療経営士2級は、落ちてもノーダメージです。

理由は、民間資格だからではありません。

2級を持っていないとできない仕事はないからです。

医療経営士2級を持っていなくても、病院経営には関われます。会議にも出られます。診療もできます。採用も広報もできます。病床運用も考えられます。

だから、落ちてもノーダメージです。

もちろん、受験料も時間もかかります。勉強するには負荷があります。

でも、落ちたからといって何かを失う試験ではありません。

だから、勉強する時間ほどの価値がないと判断した場合でも、試験だけは受けて見聞を広げてもよいと思います。

本番を受けると、医療経営士2級という試験の輪郭がわかります。

何が問われるのか。
どのくらい細かいのか。
どのくらい時間が足りないのか。
自分の知識の穴はどこか。

これは、受けないとわかりません。

勉強時間を使う価値があるか

僕は日々、起きている時間のほとんどを何かに使っています。

病院の仕事、食事、運動、インスタやブログ、BBT、家のこと。

このブログを読んでくださっている人もそうでしょう。

だから、医療経営士2級に向けて勉強するということは、別の何かをしないということです。

医療経営士2級は、知識の試験です。

細かな知識を覚えて、それを本番でアウトプットする試験です。

その勉強に時間を使う意味を、自分が見出すかどうか。

ここを先に考えた方がいいと思います。

公式テキストは厚いです。範囲も広いです。しかも過去問で王道対策をしにくい。

軽い気持ちで受けるなら、軽い気持ちのまま受けてもいい。

落ちてもノーダメージですから。

ただし、合格を狙うなら、細かな知識を覚える時間は必要です。

これから受ける人に伝えたいこと

これから医療経営士2級を受ける方に伝えたいことは、3つです。

1つ目。

病院経営の能力を問われる試験ではありません。

病院経営の能力は、ペーパーテストでは測れません。

問われるのは、細かな最新の知識を確実に記憶しているかどうかです。

2つ目。

落ちてもノーダメージです。

2級を持っていないとできない仕事はありません。

勉強する価値がないと判断した場合でも、試験だけは受けて見聞を広げてもいいと思います。

3つ目。

計算問題は出ます。

損益分岐点。
平均在院日数を短縮したときに、あと何人の新入院患者が必要か。

この2つは練習しておいた方がいいです。

僕は今回、計算問題を捨てました。

でも、対策しておくべきでした。

前提・分析・結論

前提:第31回医療経営士2級試験を、2026年6月14日(日)に明治大学リバティタワーで受験しました。

分析:この試験で問われるのは病院経営の実力そのものではなく、医療経営に関する細かな最新知識を、限られた時間内に正確に取り出せるかどうかです。

結論:医療経営士2級は落ちてもノーダメージですので、合格を狙う勉強時間が確保できなくても、受験だけはしてみるという選択があります。

こあら先生のひとりごと

医療経営士2級って、ずっと合格率30%くらいだったんですよ。

でも今調べてみたら、前回(第30回)は合格率18.7%です。
前々回(第29回)は合格率18.5%です。

僕の合格を阻止しようとしていますね。

秘書ユナのコメント

こあら先生、どんまいです。

計算問題を2問ほど見送ったことは、秘書として少し気になっています。
少しというか、まあまあ気になっています。

ただ、この記事を読む限り、医療経営士2級に落ちた人というより、医療経営士2級という試験の厳しさを、現役の副院長として体を張って確認した人、という理解でよろしいかと思います。