2025年11月、日本病院総合診療医学会の「第3回 病院総合診療専門医試験」を受験しました。
11月15日(土)が筆記試験。
11月29日(土)がWEBでの面接試験でした。
そして先に結果を書いてしまうと、
合格しました。
せっかくなので、どんな試験だったのか、記憶が薄れないうちに残しておこうと思います。
まあ、ほとんど忘れていますけど。
なお、試験問題そのものを再現する記事ではありません。
あくまで「受けてみた感想」です。
専攻医でもないのに、専門医になれるの?
僕は、いわゆる病院総合診療の専攻医ではありません。
ただ、「特任指導医」という立場で、今回の専門医試験を受験できる資格がありました。
「専攻医でもないのに、試験に受かれば専門医になれるんですか?」
と言われそうですが、そういう制度になっています。
なんだか、ずるいような気もします。
いやいや。
こちらも医学部を卒業してから27年、ずっと病院で総合内科をやってきました。
研究した時期もなく、海外留学もなく、1年目から病院勤務です。
なので内心では、
「もう試験免除でもいいんじゃないですか」
くらいのことを思っていました。
もちろん、普通に試験を受けました。
11月15日。まずは東京で筆記試験
筆記試験は東京で行われました。
僕の記憶では、120分で80問。
いわゆる細かな知識だけを聞く問題というより、日常診療でよく遭遇するケースをベースにしながら、少しアカデミックな要素も加えた臨床問題が多かった印象です。
実際に病院で総合診療をしている医師が、
「こういう場面、あるよね」
と思える問題が多かったように感じました。
受験していて、なかなか面白かったです。
……などと偉そうに書いて、落ちていたら格好がつきませんが、今回はもう合格しているので書いてしまいます。
筆記試験については、比較的落ち着いて解くことができました。
せっかく東京まで来たので
試験が終わったあと、
「せっかくなので、帰りに熱海でも散歩して帰ろう」
と思っていました。
ところが11月です。
夕方5時くらいになると、もう暗い。
結局、熱海散策はやめて、おとなしく帰りました。
何をしに東京へ行ったのか。
もちろん試験を受けに行ったので、これで正解です。
11月29日。今度はWEB面接
2週間後に面接試験がありました。
こちらはWEBで、時間は10分。
面接官は2人で、1人あたり約5分でした。
病院総合診療医に求められる領域はかなり広く、
診断力、地域包括ケア、ベッドサイドの技術、病院管理、ソーシャルスキル、教育、研究など。
これを全部、面接前に勉強し直すのは無理です。
なので僕は、あまり「面接対策」という感じでは準備しませんでした。
27年間やってきた病院診療について、そのまま話せばいいだろう、と。
そんな感じで臨みました。
面接では何を話したのか
実際の面接も、
「質問に対して短く正解を答える」
というより、大きなテーマを与えられて、こちらがある程度自由に話す形式だった印象があります。
僕が話した内容のひとつは、
「入院患者さんが発熱したとき、偽膜性腸炎、偽痛風、蜂窩織炎なども考える」
という話でした。
はい。
普段から僕がよく話しているやつです。
こういうところで、長年の「持ちネタ」が役に立ちました。
それから「教育」の話になったので、
「静岡こあら」のInstagramについても、さりげなく宣伝しておきました。
ただ、面接官の先生からアカウント名は聞かれませんでした。
すべったなと思いました。
そして、合格しました
面接が終わった時点では、
「筆記試験は大丈夫だと思うので、たぶん受かるでしょう」
くらいに考えていました。
そして結果は、無事に合格。
病院総合診療専門医になることができました。
もちろん専門医資格を取ったからといって、翌日から診療能力が急に上がるわけではありません。
ただ、自分が長く続けてきた「病院で総合的に患者さんを診る」という仕事を、一度整理して振り返る機会にはなりました。
それだけでも、受験した意味はあったように思います。
受験資格がある先生へ
試験範囲だけを見ると、かなり広く感じます。
僕も最初は、
「こんなの全部準備できないでしょう」
と思いました。
でも実際に受けてみると、普段から病院で総合診療をしている先生であれば、日常診療そのものが試験勉強になっている部分もかなりあるように感じました。
少なくとも僕の場合は、特別な受験勉強というより、
「これまで病院で何をやってきたのか」
を確認する試験だった気がします。
受験資格があって興味のある先生は、あまり構えすぎず受けてみてもよいのではないでしょうか。
医師国家試験ではありません。
もし落ちても、明日から医者ができなくなるわけではありませんから、ノーダメージです。