10月11日、総合診療専門医試験を受けました。
今回はCBT、つまりパソコンの画面で問題を読み、回答する方式でした。僕にとっては初めての経験です。
以前受けた医療経営士2級の試験は紙だったので、比較することができました。実際に受けてみると、僕にはパソコンの画面の方が見やすく、試験を受ける環境も快適でした。
文字が大きく、CT画像も見やすい
まず感じたのは、文字の見やすさです。
文字が大きいからでしょうか。紙の問題を読むより、画面の方が読みやすく感じました。
特によかったのは、CTなどの医療画像です。紙に印刷されたものより、きれいに見えました。医学の試験では画像を見て判断する問題もあるので、ここはありがたいところです。
午前は200分で100問。症例をもとにした問題で、一度先へ進むと後戻りできない形式でした。午後も200分で、こちらは150問です。
これだけの問題を読むのですから、文字や画像が見やすいかどうかは、単なる見た目の問題ではありません。
もちろん、画面がきれいだから問題が簡単になるわけではない。しかし、何が書いてあるのか、何が写っているのかを確認するところで、余計な苦労をしなくて済む。僕には、その違いが感じられました。
両側が壁で、個室のようだった
画面だけでなく、席のつくりもよかったです。
両側が壁で仕切られていて、個室のようでした。周囲を気にせず、自分の問題に集中できました。
CBTというと、紙をパソコンに置き換えた試験を想像します。しかし、今回よかったのは、そのパソコンが置かれている環境も含めてでした。
画面が見やすく、隣との間には仕切りがある。僕が快適だと感じた理由は、この組み合わせにあったと思います。
持ち込み制限は、かなり厳しかった
ただし、気軽に何でも持って入れるわけではありません。
今回、持ち込みを認められたのは、本人確認用の運転免許証だけでした。腕時計も持ち込めません。今回は使っていませんでしたが、空港の金属探知のゲートみたいなものもありました。
試験会場には、複数の監視カメラが、受験者から見える位置に設置されていました。係員も定期的に巡回しています。
その歩く場所が、受験者の後ろでした。
前から近づいてくれば姿が見えますが、後ろを歩かれても、いつ来たのかわかりにくい。カンニングをしにくくするという意味では、よく考えられていると感じました。
両側の仕切りは、僕にとっては集中するためにありがたいものでしたが、隣の画面を見にくくする役割もあるのでしょう。
持ち物は制限され、カメラもあり、係員も後ろを歩く。こう書くと窮屈そうですが、実際に問題を解く席は、個室のようで落ち着ける。
管理が厳しいことと、受験者が集中しやすいことは、矛盾しないのだと思いました。
試験の運営も、専門の仕事なのだろう
会場を見ているうちに、こうした試験をまとめて引き受ける企業の仕事にも関心が向きました。ちなみに、今回の試験は「プロメトリック株式会社」に委託されていました。
僕は最初、大学の定期試験なども、こういう場所で実施できるのではないかと考えました。実際に今回の運営企業が何を受託しているのかまでは、確認していません。
ただ、大学の教室で試験をするより、設備や監督の方法を整えた外部の専門業者に任せる方がよい場面はありそうです。
もちろん、外部委託すれば不正がなくなる、とまでは言えません。それでも今回、持ち物の制限、席の仕切り、監視カメラ、後方からの巡回を実際に見て、試験を運営する側の工夫を感じました。
問題を作ることと、その問題に公平な条件で取り組める場所を用意することは、別の仕事なのだと。
静岡でも受けられたけれど
今回の試験には、静岡会場もありました。
静岡に住んでいる僕なら、筆記試験のために東京まで移動、といった負担を避けられるわけです。
ただ、僕が今回選んだのは、御茶ノ水の会場でした。
試験が終わったあとは新幹線で郡山へ移動し、翌日は野口英世記念館を訪れました。
東京へ行かなくても受験できるのは便利ですが、試験を口実に出かける楽しみも、なかなか捨てがたいものです。