僕は、8時半の時点で生活を終わらせています。
朝食を取り、体を動かし、身支度を整える。
生きていくために必要なことは、だいたいそこまで。

そうするためには、朝の時間が必要です。
だから、早く寝ています。

夜更かしをしない、というより、
朝に時間を残しておきたい。
ただ、それだけの話です。

 

長時間の睡眠を取って、朝起きる。
その時点で、生きていくのに必要な「睡眠」は、もう終わっている。

今日は寝不足ではない。
その事実があるだけで、ずいぶん気が楽になります。

8時半の時点で、
寝た
食べた
動いた
身支度をした

「今日はもう、生きていけるな」と思えている状態。
この安心感が欲しくて、こうしています。

 

ここで、少しだけはっきり言っておきます。

朝のうちに仕事を終わらせたいわけではありません。
朝の時点で、生きるための生活を終えておきたいだけです。

生産性の話ではありません。
効率の話でもありません。
朝活の話とも、たぶん違います。

生きていくための最低限が、
その日の早い段階で、すでに回収されている。
その状態でいたい、というだけです。

 

8時半という時刻に、特別な意味があるわけではありません。
これは完全に、仕事からの逆算です。

9時から外来診療が始まる。
その前に30分あれば、気持ちと体の準備がだいたい整う。
だから、8時半。

8時半で生活を終えて、
8時半から9時までは、生活でも仕事でもない時間。
外来に入る前の、なんとも言えない緩衝地帯です。

この30分があると、
朝のバタバタを診察室に持ち込まずに済みます。
逆に言うと、これがない日は、
自分でも分かるくらい、入り方が雑になる。

健康のため、というよりは、
ちゃんと外来を始めたいだけ。
まあ、ビビリなんですよ。

 

徳洲会の経営セミナーでは、
2日めの院長会がラジオ体操で始まります。

そのラジオ体操に備えて、
理事長は朝早く起きて、ホテルの周りを走っている。
そんな噂を聞いたことがあります。
あれ? 僕の妄想かな?

本当かどうかは分かりません。
でも、この話を聞いて、誰も強く否定しないところに、
いろいろ詰まっている気がします。

数分で終わるラジオ体操に向けて、
その前に、もう体と気持ちを整えておく。
誰に見せるわけでもなく、
ただ、自分が落ち着いて立つために。

 

僕が8時半で生活を終わらせるのも、
たぶん、同じ構造です。

やることは、もう終わっている。
だから、9時に外来に入るとき、
余計な不安を引きずらずに済む。

知らん顔して入れる、というほど立派ではありませんが、
少なくとも、
「まだこれが終わってないな」と思いながら始めることは減りました。

生活改善というと、
食事や運動の話になりがちですが、
僕がやっているのは、安心を前倒ししているだけ。

今日一日は、まあ大丈夫でしょう。
そう思えてから仕事に入れるなら、
今のところ、それで十分です。