こあら先生の覚え書き
ChatGPTで遊んでみた日の記録を、覚え書きとして残しておきます。
かわいいコアラのイラストを描いてほしい、とお願いしたところ、一発で出てきて驚きました。こちらが細かく指示をしたわけでもないのに、少し丸みのある線や、柔らかい表情まで含めて描いてくれる。かつては、こうしたカットイラストを作るだけでも時間がかかったのに、いまは会話の延長で生成できてしまう時代です。
そのあと、白衣の色を黄色に変えたり、ナースキャップをつけてもらったり、聴診器をピンクに変えてもらったり。こちらが軽く頼むだけで、一つひとつ反映されて戻ってきます。画像編集ソフトを立ち上げる必要もありません。
さらに、コアラがキリンの心音を聴いているイラストまで描いてくれました。医療の世界から少し離れた絵本のような雰囲気で、見ているだけで心がゆるむ。こういう柔らかい表現は、説明資料や院内教育でも意外と使い道があります。
AIというと難しい印象がありますが、まずは触れてみると、案外こうした「遊び」から理解が広がります。画像生成はその入り口として、とても良い気がします。病院の現場でも、症状説明、院内掲示、勉強会の挿絵など、使える場面は多いはず。自分の手を動かすより、AIと会話するほうが早い場面が今後ますます増えていくのでしょう。
今日はそんな、小さな驚きの覚え書きです。
2024年9月26日のインスタグラムの投稿
以前の ChatGPT でも画像生成はできましたが、生成した画像の一部だけを直すことはできませんでした。たとえば「白衣の色だけ変えたい」「小物だけ差し替えたい」と思っても、部分的な編集ができず、毎回いちから新しい画像を作ってもらうしかありません。しかも、戻ってくる絵のテイストが微妙に変わってしまうこともありました。
ChatGPT 4o になって、この制約がなくなりました。画像の一部だけを自然に変更できるようになったのです。これは、実際の業務でイラストを使う私たちにとって、かなり大きな変化だと感じています。だからこそ、インスタグラムでも紹介しておこうと思いました。
2025年11月27日 Chat GPT 5.1 による追試
入力する文章は同じ文章で、やり直しはいっさい行わずに１回めのアウトプットを以下に提示します。
①かわいいコアラが、白衣を着て、手に聴診器を持っているイラストを描いてください。
②このイラストの、白衣の色を黄色に変更してください。
③このコアラに、ナースキャップをかぶらせてください。
④聴診器の色は、ピンクにしてください。
⑤このコアラが、キリンの心音を聴いているイラストを描いてください。
１年前と比べると、はっきりと分かるのは「同じコアラが保たれている」という点です。キャラクターの雰囲気を変えずに、細かな部分だけを自然に調整できるようになりました。
同一キャラをキープしたまま細部を変えられる──これは、かなり大きな進歩だと思います。静かに感動します。
前提・分析・結論
（前提）
ChatGPT を使い、指示に合わせて画像を生成していく一連の流れを試した。生成の再現性・スピード・表現力をそのまま記録した。
（分析）
・文章で依頼するだけでイラストの修正が可能
・医療説明や院内教育など、用途が幅広く応用できる
・画像編集の知識がなくても扱えるため、現場スタッフでも使いやすい
・視覚的な表現は学習効率を上げる効果が大きい
こうした特徴を踏まえると、医療現場におけるAI活用の入り口として適している。
（結論）
画像生成AIは、業務効率化だけでなく、説明・教育・広報の質を高める道具になる。まずは日常的な場面で使い、現場に馴染ませていくことが自然だと感じた。
秘書ユナのコメント
ChatGPTの画像生成は、専門知識がなくても扱えるのが大きな魅力です。研修医への症例説明、看護スタッフ向けの教育資料、院内ポスターなど、医療現場には視覚表現が役立つ場面が数多くあります。まずは楽しみながら触れてみることが、理解を深める近道になります。